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地球に優しいガラス「リメルト・ブルー 」

リメルト・ブルー地球に優しいやさしいガラス

持続可能な社会とガラス芸術の継続的な発展に向けて

富山ガラス工房は、1994年の開設以来、高品質なガラス美術作品の制作と若手作家の育成、そして市民参加を中心とした地域文化の振興に取り組んでまいりました。その間に、私達を取り巻く社会は大きく変化し、近年はSDGsをはじめとした持続可能な社会の構築、特に環境に対する意識の向上は世界的な大きな流れとなっています。 ガラス作品の制作に関わる私達も、持続可能な地域社会の実現とガラス美術の継続的な発展に向けて、新たな行動を始める時期に来ていると考えています。

作為のない美しいガラス=『リメルト・ブルー』

富山ガラス工房で制作に使用しているガラスは、美術品制作の為に特別に調合された高品質なガラスです。しかしこれまで、このガラスの約20%を制作過程で生じるロスとして廃棄処分してきました。

この廃棄ガラスから異物や大きな色ガラス片を(一手間かけて)取り除き再溶融(リメルト=remelt)すると、透明ブルーの美しいガラスに生まれ変わりました。

廃棄ガラスに混入する色ガラスは、季節や、作り手によって異なる為、このガラスの色合いはブルーをベースとしながらも、その時々で微妙に変化します。

この作為のない、日々変化するガラスを「リメルト・ブルー=Remelt-Blue」と名付けました。

  • 「リメルト・ブルー」のガラス玉とグラス

    原料の廃棄カレット(色ガラスが混入している)

  • 原料の廃棄カレット(色ガラスが混入している)

    「リメルト・ブルー」のガラス玉とグラス

地球に優しいガラスで制作する

「リメルト・ブルー」を活用すると、地球環境に対してメリットがあります。

  • 再溶融することで、制作に必要なエネルギーを減らす(=省エネルギー)ことができる。
    (第2工房では、溶融温度を1380度から約40度下げる事が出来ました)
  • 新たな原料を使うより輸送エネルギーが少なくなる。
    (主原料の珪砂はオーストラリアから輸入されています)
  • 廃棄物の発生量を減らすことができる。
    (丁寧に異物を取り除く事で、廃棄ガラスが新たな資源に生まれ変わります)
  • 原材料(珪砂)採掘地の環境変化を抑える事ができる。
  • 「リメルト・ブルー」原料
  • 溶解炉

「リメルト・ブルー」の活用

「リメルト・ブルー」のリンゴとグラス 富山ガラス工房では、「リメルト・ブルー」を継続的に利用し、市民の皆さんに素材の魅力を知って頂く事で、
持続可能なガラス芸術の実現に取り組みます。

  • 「(夏休み特別制作体験など)ガラス制作体験事業での活用」
  • 「ガラス作品の制作(ガラス工房作品、作家作品、オーダーメイド制作)」

お問い合わせ:富山ガラス工房 第2工房 電話:076−436−3322