アーティスト日比野克彦氏は、舞台美術からパフォーマンスまで幅広く活動している。 1996年から、今日までガラス工房でコラボレーションを行っている。 1997年には、カルティエの新作トリニティコレクションの発表記念イベントをプロデュースした。ガラスオブジェを制作し空間構成をした。また、脚本家の野田秀樹氏の舞台「赤鬼」の小道具を制作。 1998年は、ガラスの球だけで「妊観音」(はらみかんのん)を制作、日比野氏の特徴ある、色、筆のタッチを生かしている。
1999年は、ドイツの自動車メーカー、アウディの新車発表会の会場に車をイメージ、丸みを生かしたデザインガラスの溶けた流動性を引きだした15点の作品を作成し構成した。
2000年には、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)設立10周年を記念するメモリアルオブジェを制作した。会場には高円宮ご夫妻も訪れ、歌手のミーシャさんにも好評だった。 日比野氏との関りは、ガラス作家とは違った視点でガラスという素材の持つ姿その表情を生かし、可能性を大きく引きだす機会になっている。また、池田満寿夫氏との関りも当工房で行った経緯もある。 今後、建築家、アーティスト、デザイナーetcと異素材とのワークショップ、コラボレーションを企画しガラスの可能性を試みたい。